広島の現代美術館で行われています「ゲンビどこでも企画公募2011展」で我々の作品「Game of Space」を展示させてもらっています。その他にもジャンルに富んだ様々な作品が集まり、美術館のパブリックスペースを面白い展示空間にしています。展示は来月10日まで。現代美術館は子供のころから親しみのある美術館で、自然に囲まれたお気に入りの場所です。ぜひ見に行ってください。
私たちの作品Game of SpaceはCAシステムを使って作っているプログラムによって生成された形態をインスタレーションとして制作したもので、カオスと秩序が入り混じる空間をブース内につくりました。プログラムが形態を生成する姿も動画でご覧ください。
カオスと秩序の世界
セル・オートマトン (Cellular Automaton, CA)を用いて、数学者ジョン・ホートン・コンウェイが考案したGame of Life。生命の誕生や淘汰などのプロセスを再現したこのシステムを三次元に発展させ、空間を生成するプログラムを開発している。Game of Lifeはそのプログラムから生まれたインスタレーション作品である。CAシステムで定義されている生命と死を空間のソリッドとボイドに置き換え、このシステムによって生成される形態をデザインの様々な場面で応用できないかと考えている。
CAは格子状のセルがシンプルなルールに沿って周りの状況とともに変化する離散的計算モデルである。このシンプルなシステムによって生成されるパターンはカオスと秩序が混合するより自然に近いもので、無限に広がることが可能である。Game of Spaceではそれを積み重ねることによって三次元的に時間の経過を表しながら、そこに生まれる豊かな複雑さを表現している。CAはセル同士の関係性だけで成立するスケール定義のないシステムのため、サイズや規模に関係なくいろいろな使われ方ができると考えている。Game of Spaceではサイズの違った人物模型を配置して都市、建築、インテリア、家具といった様々なスケールの世界をブース内に再現した。