20110926

建築家のあかりコンペ2011

「建築家のあかりコンペ2011」の二次審査に進ませていただいて、本日から開催のUIA東京大会でプレゼンテーションをさせてもらいます。色々なプログラムの詰まっている初日ですが、3時半くらいから東京フォーラムのG610で行われますので、UIAに参加されている方は是非。

20110919

ゲンビどこでも企画公募2011展

広島の現代美術館で行われています「ゲンビどこでも企画公募2011展」で我々の作品「Game of Space」を展示させてもらっています。その他にもジャンルに富んだ様々な作品が集まり、美術館のパブリックスペースを面白い展示空間にしています。展示は来月10日まで。現代美術館は子供のころから親しみのある美術館で、自然に囲まれたお気に入りの場所です。ぜひ見に行ってください。

ゲンビどこでも企画公募2011
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/dokodemo/exhibition.html


今月末までは、来場者による特別賞へ投票も行われていますので、是非一票お願い致します。我々の作品は地下の展示ホールの入り口に設置してあります。作品説明の方についているQRコードが携帯電波の弱さからアクセスできない場合があるようです。生成プロセスを示す動画のリンク先はこちら。


作品設置の為に多くの方々に手伝っていただきました。雨の中本当にどうもありがとうございました。またこのような機会を与えてくださった、特別審査員の方々ならびに美術館関係者の方々、本当にありがとうございます。

20110914

襖絵デザインコンペティション2011

今日から始まりましたLIVING & DESIGN @ Intex Osakaにて襖絵デザインコンペティションで入選しました「夕日の分子」の展示が行われています。試作品制作にあたり、関西襖内装事業共同組合の方々にいろいろなアドバイスを頂きながら制作していただきました。さまざまな種類のパーツや素材など、今までに知らなかった襖の深さを知る貴重な経験になりました。

展示の方は明後日、17日までの予定です。16日には最終審査が行われ、最優秀賞が決まります。会場で投票もできるようなので、LIVING & DESIGNに行かれる方はぜひ投票してください。

http://www.kansai-fusuma.com/1st-result.html

20110829

第4回木質建築空間デザインコンテスト

昨年9月にNYで展示されましたパビリオンが今年の「木質建築空間デザインコンテスト」で部門賞を頂きました。様々な用途や規模の作品が集まる中での受賞で非常にうれしく思います。将来は他の部門でも受賞できるように、いろいろな仕事を進めていきたいと思います。審査員の方々、ならびに関係者の方々、誠に有り難うございました。

審査結果
http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/a00h/106009/report/winning/index5.html

gatharingについてのポスト
http://sourceorganizationnetwork.blogspot.com/2011/01/2010.html

20110711

ココチホテル沼津 客室アイデアコンペ入選

今年の11月に沼津にオープンする「ココチホテル沼津」の
客室アイデアコンペで我々の案が入選いたしました。

沼津という土地の特徴とホテルに泊まるという体験を
ミックスさせながらこれまでにないホテルになると思っています。
この秋のオープンが楽しみです。審査員の方々、またココチホテルの
関係者の方々本当に有り難うございました。


ココチホテルのブログページ
http://cocochee.i-ra.jp/e352364.html
コンペを企画されたGallery A4のページ
http://www.a-quad.jp/02/cocochee/index.htm

20110704

JCD Design Award 2011

久々の更新になりますが、今年のJCDデザインアワードで広島の美容院decorが銀賞を頂きました。そうそうたるメンバーの中での入賞で 本当に感激しています。審査員の方々、またJCD関係者の方々には心よりお礼申し上げます。

http://www.jcd.or.jp/designaward_2011/01.html

 オーナーの木村さんには私たちのデザインを実現して頂くために根気よく打ち合わせにつきあって頂き、オープン以来いつも空間を素敵に使ってくださっていることに感謝します。本当に良いお店を作る為に一生懸命努力されている姿にいつも刺激されます。しかも私たちのブログよりも先にJCD入賞のニュースを書いて下さいました。重ねてお礼申し上げます。

http://ameblo.jp/decor0301/entry-10937112477.html

20110530

Game of Space - SICF12

連休中に東京青山のスパイラルで行われたSICF。今年で12回目となるアートイベントに私たちも出展させていただきました。こういうイベントへの初めての出展ですこし緊張気味でしたが、色々な方に出会うことができてとても良い経験になりました。また、東京の友人がたくさん見に来てくれて終始にぎやかでした。みなさんありがとうございます。

私たちの作品Game of SpaceはCAシステムを使って作っているプログラムによって生成された形態をインスタレーションとして制作したもので、カオスと秩序が入り混じる空間をブース内につくりました。プログラムが形態を生成する姿も動画でご覧ください。


カオスと秩序の世界

 セル・オートマトン (Cellular Automaton, CA)を用いて、数学者ジョン・ホートン・コンウェイが考案したGame of Life。生命の誕生や淘汰などのプロセスを再現したこのシステムを三次元に発展させ、空間を生成するプログラムを開発している。Game of Lifeはそのプログラムから生まれたインスタレーション作品である。CAシステムで定義されている生命と死を空間のソリッドとボイドに置き換え、このシステムによって生成される形態をデザインの様々な場面で応用できないかと考えている。

 CAは格子状のセルがシンプルなルールに沿って周りの状況とともに変化する離散的計算モデルである。このシンプルなシステムによって生成されるパターンはカオスと秩序が混合するより自然に近いもので、無限に広がることが可能である。Game of Spaceではそれを積み重ねることによって三次元的に時間の経過を表しながら、そこに生まれる豊かな複雑さを表現している。CAはセル同士の関係性だけで成立するスケール定義のないシステムのため、サイズや規模に関係なくいろいろな使われ方ができると考えている。Game of Spaceではサイズの違った人物模型を配置して都市、建築、インテリア、家具といった様々なスケールの世界をブース内に再現した。






















20110525

Saburo Sugita Architects HP

連休のスパイラルの準備が始まったころから一ヶ月の間
いくつかコンペに参加しこちらの更新が怠っていました。
その間またいくつかの賞も頂くことができ、充実した一ヶ月でした。

スパイラルでの展示の方は沢山の方に見に来て頂いて
とても良い経験となりました。現在写真など整理していますので
この週末くらいにはこちらのほうへ写真アップしようと思います。

そんな中、杉田三郎建築設計事務所のHPの方もオープンとなりました。
デザインは親友の山田大樹さんです。過去の作品など気軽に見てもらえる
環境がやっとそろいました。是非時間のある時に見てみてください。

www.saburosugita.com

20110419

Movie

NYでいつもお世話になっていた友達夫妻の奥様の作品が
vimeoにて公開されています。
http://vimeo.com/21849175


遠い海外の人々の感情がひしひしと伝わってくる作品です。
私たちだけでなく世界中の人々が日本で起きた災害の目撃者なのだと
感じられました。

NYからでもこうやって自分たちの活動を通して日本を助け、
先導していく姿には心を打たれます。日本にいる僕たちも
しっかりとがんばらないと。

20110418

愛知建築士会主催の建築コンクール

社団法人愛知建築士会主催の建築コンクールにてgatheringが佳作を頂きました。
http://blog.livedoor.jp/kenchiku_concours-758n/

「これも建築?」というテーマで建築の領域にとらわれない自由な作品の中での
受賞でとても光栄です。この受賞をこれからの活動の活力としてしっかり
がんばっていこうと思います。本当に有難うございました。

来週からSICFのために東京での作業に入ります。 どんな展示になるか
今から楽しみです。

20110403

SICF12

今年のゴールデンウィーク中に東京青山のスパイラルで開催されるSICF12への出展が決定しました。私たちのブースはCAシステムを用いて空間を生成するインスタレーションを計画中です。ゴールデンウイーク中に青山のほうへ行かれる方は是非お立ち寄りください。私たちはB日程(5月4日、5日)の二日間でブースナンバーは37番です。



 

20110330

suckerpunch

NYでのパビリオン、gatheringのもとになったリサーチプロジェクトstickMergyがアメリカのデザインブログsuckerPUNCHに取り上げられました。またこちらのブログでも詳しくプロジェクトの紹介させてもらおうと思います。

http://www.suckerpunchdaily.com/tag/so-sugita/

20110316

Project Vasari

新しいソフトウェアーの情報。


AutodeskのRevitのフリー版がProject Vasariという名で登場しています。RevitのようなBIMとしての総合的な機能はありませんが、モデリングとシミレーションのツールとしてはスケッチアップよりも随分と優れているかなと思います。Revitの学習用としても強力なフリーツールだと感じます。現在英語版のみとなっていますが、Revitのインターフェースに慣れていれば問題なく使用できます。シミレーションを考えるとRhinoよりも使える場面が多いかも。

20110314

decor

前日竣工しました美容院decorの写真をアップしようと思います。
オーナーの木村様をはじめ、プロジェクトに関わって頂いた皆様に
この場でお礼を申し上げます。
































Project Description - decor

"Reflectivity and Transparency"

This 60m2 hair salon is located in the city of Hiroshima, Japan. The challenge was to design a functional space that provides a spacious feeling. The space is divided into several areas by simple lines, and glass is used for the partitions. As a result, the space was zoned based on different functions, keeping a sense of unity as a whole.

Within the cross-shaped partition is a cutting area, where a special mirror is used to create very thin divisions between seats. In contrast to the cutting area, a shampoo room is surrounded by the glass partitions and has a quite and calm atmosphere.

The owner requested a custom shelf to display his collections in the space. This wood bookshelf adds a different character to the hair salon.  Even though the space is composed of simple forms, it has a unique diversity in the reflectivity and transparency of its glass partitions.


「反射透明」
広 島市内に位置する美容院。20坪という限られた空間をいかに機能的で広く感じさせられるかをテーマにデザインした。エリアをシンプルな直線で分割し、また その間仕切りとなる素材にガラスを使用することにより、空間を機能で分割しながら同時にスペースの広がりと統一感を出すことに成功した。
十字にパーティションが配置された部分はカットエリアで、一部鏡を残した銀引き鏡を2枚背中合わせにする事により限りなく薄いパーティションを実現してい る。対照的にシャンプールームはパーティションに囲まれたスペースとなっており、ヘッドスパなどの為に落ち着いた雰囲気を作っている。
オーナーのコレクションを並べる為にデザインされた木製本棚はガラスのパーティションと対照的な存在感で空間に別の個性を与える。シンプルな構成でありながらガラスの写り込みやガラス越しの色々な風景を作り上げることにより、空間に多様性を作り出すことが出来た。
(杉田•小西)





















Project Data

Type of Construction : Interior
Total Area : 53.4
Construction Period: 2011.02.01~2011.02.23
Design : Saburo Sugita Architects + miso
Collaboration : Soruce Organization Network
Construction : NakaokaKoumuten

Shop Details
Opening Date : 2011.03.01
Hours9am~7pm (Closes at 6pm on Holidays)
Closed : Monday
Tel : 082-287-6196
Owner : Satoshi Kimura
Size : Cut / 4 Seats, Shampoo / 2 Seats
Services and Prices :
Cut / 4700
Perm + Cut / 9500
Color + Cut / 9500
Set / 4500
Treatment / 2000~

Finishes
Floor : Concrete Clear Finish
Wall : Water-base Paint on GYB
Ceiling : Water-base Paint on GYB
FurnitureMillwork :
   Partition / Colorfilm btw layers of glass mirror
   Bookshelf / Wood veneer on plywood
   Counter / Bended steel


プロジェクトデータ
工事種別: 内装のみ 全面改装
床面積: 53.4
工期:201121日~2011223
設計:杉田三郎建築設計事務所+miso(杉田 宗、小西 啓睦)
協力:Source Organization Network
施工:中岡工務店

営業内容
開店:201131
営業時間:午前9時~午後7時(日曜日・祝日は午後6時まで)
定休日:月曜日
電話:082-287-6196
経営者:木村聡視
客席数:カット/4台 シャンプー/2
主なサービスと料金:
カット / 4700
パーマ+カット / 9500
カラー+カット / 9500
セット / 4500
トリートメント / 2000

主な仕上げ材料
床:モルタルクリア仕上げ
壁:PB下地AEP
天井:PB下地AEP
家具・什器:
   パーティション/銀引き鏡カラーフィルム挟み込み
   本棚•レセプション/木製オイルステン仕上げ
   カウンター/クロカワ曲げ加工クリアー仕上げ

20110203

gathering - Sukkah City New York 2010 (Process)

先日のポストに続いてgatheringの後半です。今回はプロポーザルから完成までのプロセスを紹介させてもらいます。



















20110125

gathering - Sukkah City New York 2010


2010年秋にコンペに当選しニューヨークで制作、展示してきたパビリオンです。今回から数回に分けてアップして行こと思います。

以下はコンペやプロジェクトに関しての説明です。















Competition Description

A finalist in the Sukkah City 2010 competition, Gathering was selected out of more than 600 international entries to be built in a “visionary village” in Union Square Park in September 2010. The distinguished jury included Thom Mayne, Paul Goldberger and Geoff Manaugh , among others. Gathering was then purchased by the Sixth and I Historic Synagogue and exhibited in Washington, D.C. through October 2010.

Sukkah City 2010 was a competition that sought to re-imagine the Sukkah, a temporary shelter erected each year to remember the biblical exodus from Egypt. The Sukkah is meant to be inhabited for meals, entertainment, rest and congregating. Guided by a large set of strict, esoteric rules for construction, Sukkah City 2010 envisioned radical alternatives to the traditional post-and-polyester rectangular huts and displayed them in the appropriate urban environment of New York City.


ユダヤ教に古くから続くSukkahは、祖先の長い旅の出発を伝えて行くために毎年作られる、仮設のパビリオンである。Sukkah City New York 2010では 現代の観念から新しいデザインの Sukkahを試みる目的で開催された。本来、Sukkahは複雑な制約や秘儀的なルールに沿って制作され、ユダヤ教の三大祭の一つSukkotの期間、家族が集まり食事や休息をするための空間となる。このコンペでは伝統的な規則を守りつつ、より革新的なデザインが求められた。それらを都市の中のSukkahとしてニューヨークの公園の中で展示した。

Gatheringは世界中から応募された600を超える案の中から最終選考に残り20109月にニューヨークのユニオンスクエアに空想集落の一部として建てられた。コンペティションの審査員にはトム=メイン、ポール=ゴールドバーグを初め著名な建築家たちが名を連らね、国際コンペとして話題性の高いコンペティションとなった。Gatheringはニューヨークでの展示後、ワシントンの財団Sixth and I Historic Synagogueに購入され同年の10月までワシントンで展示された。
 










Project Description 

For forty years, the Israelites wandered the desert. They found rest from their wandering, communing with one another in shelters built of brush and trees. The city is similar. We wander its streets and get lost in its chaos. In the city we search for our own trees and our own temporary moments of urban intimacy. And whether wandering through the desert for forty years or through the city for a day, all people desire respite. The Sukkah is an icon for this relief from transience, and this project explores what a temporary structure can be in the urban environment through a non-linear design.

The relationship of urban transience to the non-linear system is in how singular bodies move towards certain attraction points within given conditions. The result is a calculated yet unpredictable pattern. As the sticks shift, they create a specific entry and space of occupation for the user. Now the movement and body of the user have a direct interaction with the structure itself. The aggregation of the branches and the degree range of enclosure also allows for movement, creating a variation of porosity. The angle and flow of the sticks shades the reflecting soul during the day and at night guides the dweller’s eyes and spirit up to the stars. This process creates a phenomenological space – through its randomness, light is manipulated and it is through this intangible material that a space becomes dynamic, reaching to the intangible spirit.


ユダヤ人の祖先は40 余の間砂漠を彷徨い続けた。その間木の幹や小枝を集めて作った小屋の中でひとときの休息をとり、夜空の下で家族や仲間たちとのつながりを強めていった。現 在、都市での暮らしもその頃の砂漠の様に複雑で厳しい環境になりつつある。人々は自分の時間と安心できる場所を求めて都市の中を彷徨っている。それが長い 間砂漠の中を彷徨う人であれ、一日中都市の中を彷徨う人であれ、求めている物は安心して気を休める事のできる空間である。Sukkahとはこのような空間のアイコンであり、 Gathering 非線形のデザインプロセスを用いてその空間を都市の中に表現している。

間の動きが都市とこの非線形システムをつなげる重要な役割を担っている。 形成プロセスの中で全体のスティックが動きながら開口や内部空間をつくっていきその結果、不規則性を持ちながらも新しい秩序をもっている。 人間の動きと体は直接構造とのインタラクションを持ち、スティックの動きによって全体に多孔性を与えている。内部空間に入れば、スティック全体の流れが視 線を星空へと導く。不規則性や光をコントロールするプロセスによって生まれたこの空間は現象的な個性をもち、ダイナミックで人々の心へ訴えかける力をもっ ている。



























 

Designers Bio

The team of Dale Suttle, So Sugita and Ginna Nguyen first united for a third-year studio project at the University of Pennsylvania, where they received their Masters of Architecture in Spring 2010. Collectively, the team’s experiences cross the fields of architecture, interior design, fine art and development. Their research interests of non-linear design and urbanism combine to create forms that carefully and creatively intervene within the city, resulting in new types of architecture and public space. Now spanning the globe, Dale Suttle resides in New York City, So Sugita in Hiroshima and Ginna Nguyen in Los Angeles.

デール=サトル、杉田宗、ジーナ=グエンの三人は2009年、ペンシルバニア大学大学院の3年目にデザインユニットを結成、その後2010年に同大学院より修士を取得。建築、インテリア、芸術、デブロップメントと幅広い分野のバックグラウンドを持ち、非線形デザインと都市の関係について興味を持つ。建築や都市の中に潜む新しいデザインの発見をニューヨーク、広島、ロサンゼルスの3つの都市で進めている。